
「いいよね、お気に入りは・・」って顔で笑って心で泣いた日
- MIKI ASAHI
- 5月14日
- 読了時間: 8分
更新日:5月21日
テレビで「じゃないほう芸人」って特集を見かけると、ああ、私もずっと“こっち側”だったな、って思う。
※「じゃないほう芸人」っていうのは、コンビ芸人の中で“目立つほうじゃない人”のこと。たとえば、ボケじゃなくてツッコミの人とか、名前をあまり知られていない方とか。
でもね、「じゃないほう」って名前がついて、ちゃんと特集を組まれる芸人さんは、やっぱり“見つけてもらえた側”なんだよね。
*
私はずっと、“評価される側”の人の、その横で笑ってる“じゃないほう人間”。本当は、胸がきゅっとなっていたのに、かっこ悪くて隠してた。
「いいよね、お気に入りは・・」
顔で笑顔をつくりながら、でも、心の中ではそんなふうに、しらけた声が響いていたんです。そんな私が、 本音と向き合った日のことを綴ったものです。
もし、あなたにも、そんな瞬間があったなら、読んでみてくださいね。
誰かの評価を目の当たりにした帰り道
がんばっても、認められない。本当は悔しくてたまらないのに、そんな自分がみじめで大嫌い。だからまた、笑ってごまかす。
みんなの前ではちゃんとしていたい。迷惑かけたくないし、心配もされたくない。だからこそ、何事もないようにふるまう。
誰にも気づかれないように笑って、本当は泣きたくてたまらないのに、笑顔でみじめな自分を必死に隠していた。
あの頃の私は、
「誰にも気づかれたくない」って思いながら、「誰か、気づいてよ」って心の奥で泣き叫んでた。
でも、一生懸命、その自分の気持ちを見ないふりしてたんです。
バカは私だった
どんなに一生懸命がんばっても、声をかけてもらえるのは、いつも別の誰か。
「〇〇さん、よくやってるね!」
「〇〇ちゃんって、いい子だよね」
そんな言葉を聞くたび、胸の奥がチクリと痛む。
うらやましい。でもそんな自分がイヤで、認めたくなくて。「私は私」って言い聞かせながら笑ってる。
だけど夜になると、なんでか涙が出てくる。ずっと、頑張ってきたのにな、私だって、本当は見てもらいたかった。ちゃんとやってるよって、気づいてほしかった。
でも、“欲しがってる”みたいな自分が情けなく思えて、その自分をまた責める。
「どうせ私は、選ばれない」
「愛されるタイプじゃない」
「わかってほしいなんて、欲張りだ」
そんな言葉でふたをして、ますます“いい人”でいることに必死になる。
そしてある日、ついに爆発しました。
「私のことも、認めなさいよ!」
「どいつもこいつも、どこに目つけてんだよ!」
「バカバカバカ!バカばっかり!」
と、ノートに書き殴っていました。
悔しさがあふれて止まらなかった。
でも、荒々しい字で埋まったページを見ていたら、ふと、怒ってるはずなのに、その言葉たちが、泣いているように見えてきたのです。
「私も褒めてほしかった」
「がんばっていることを、わかってほしかった」
……ただ、それだけだった。
「私、がんばっていたね」
そう感じた瞬間、胸の奥がじんと熱くなって、ずっと我慢してきた感情と涙が、ぽろぽろと流れだしました。
そして、そこで気づいたんです。
見ていなかったのは、まわりの人だけじゃなかった。
一番知っているはずの“私”自身が、私のことを見ていなかったんだ。
ずっとがんばってきたことも、必死で耐えてきたことも、誰よりもわかっているはずのこの“私”が、それをまるでなかったことのように扱っていた。
「まだ足りない」
「ちゃんとできてない」
「弱音なんて吐いちゃダメ」
そんなふうにして、自分の声を黙らせてきたのは、他でもない“私”だった。
「どこに目つけてんのよ!バカ!」
その言葉をぶつけられるべき相手は、まわりではなくて、私自身だったんだ。
自分を認めた分、人から認められるの?
それから私は、ノートに、“わたし”から“わたし”への手紙を書くようになりました。
ただ、自分の気持ちを、自分でちゃんと見てあげるために。
そして不思議なことに、 私が自分をちゃんと認めてあげるようになったら、 少しずつ、周りからも評価されるようになってきたんです。
(もぉー、そんな仕組みがあるなら、義務教育に入れませんか??ちょっと腹が立ちました)
*
この後の手紙は、私から“わたし”への手紙でもあり、私から“あなた”へのお手紙でもあります。ぜひ、受け取ってくださると嬉しいです。
手紙 〜わたしへ、あなたへ〜
ねえ、いつも本当によく頑張ってるね。
まわりの気持ちを感じ取って、誰かのために力を尽くしてきたあなたを、私はちゃんと見てきたよ。
「もっとできたかもしれない」「こんなんじゃダメかもしれない」
そんなふうに思いながらも、止まらずに歩いてきた。
傷ついた日も、泣きたかった夜も、ちゃんと朝を迎えてきたよね。
本当は、もっと甘えたかった日もあったんじゃない?無理して笑ったときも、誰かの前で強がったときも、あなたのその優しさと、あたたかさ、私は知ってる。
それから、つらかったよね。「どうせ私は見てもらえない」そんなふうに心の中で何度もつぶやいたこと。
わかってほしかったよね。頑張ってることも、傷ついてることも、本当は誰かに見つけてほしかったよね。
でもね、一番見てあげなくちゃいけない“私”が、あなたのことをちゃんと見てこなかった。
がんばっているあなたを、がんばっていないことにしてたのは、私だった。
本当にごめんね。
だから今日は、ただひとつだけ伝えたい。
「大好きだよ。どんなあなたも、まるごと」
うまくいかない日も、何もしたくない日も、そんな日々をくり返しながらも、生きてきたってことが、
あなたの強さなんだよ。
それから、あなたが、心は泣いていたのに、必死で笑顔をつくったのは、私の“居場所”を守ってくれていたんだよね。
ずっと、ありがとう。
でももう、無理して笑わなくてもいいよ。泣きたいときは、泣いてもいいんだよ。
私だけは、どんなあなたもちゃんと見るよ。
これからは、あなたの気持ち、もっと聞くね。
それから味方でいるからね。
わたしより
*
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
今、どんな気持ちが胸に残っていますか?
もしあなたの中にも、“顔で笑って心で泣いて”いた日があるなら――
今日は、あなたがあなたに優しくしてあげる日になりますように。
泣きたいときは、泣いていい。笑いたくない日は、無理して笑わなくていい。
無理しなくても、あなたならきっと大丈夫です。ずっと頑張ってきたその姿に、ちゃんと力があるから。だから、少しずつでもいいので、自分を信じてみてくださいね。
あなたがあなたでいることに、ちゃんと価値があります。どうか、それを忘れないでいてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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