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「うつ」が教えてくれた、自分を否定しながら走る生き方の限界  〜「前向き」という名の罠〜


 朝陽は、入退院を繰り返す“うつ”でした

 

「どうやって、うつから抜け出したんですか?」

 

カウンセラーとして活動する中で、聞かれることがよくあります。

 


うつの時代の私も、

 

「どうして何もかもうまくいかないんだろう」と精神科の病室の天井を見つめていました。

 

でも振り返ってみると、そこに辿り着くなりの私の“頑張り方の癖”がありました。

 


「もっと愛されたい」

「仕事で成功したい」

「幸せを掴みたい」

 


その願い自体は、間違ってなかった。

 

ただ、その願いを叶えるために、これまでの自分を否定し続けていました。

 

 

「今のままじゃダメ!」

「もっと変わらなきゃ、幸せになれない!」

 

 

そうやって幸せを追い求めるほど、自分の“不足”を責め、否定し、必死にそこを埋めようとする。

 

でも、自分を嫌いながら走っている限り、それを手に入れることは難しかったのです。

 

なぜなら、

自分を否定しているうちは、目の前にやってきた愛も幸せも、本当の意味で受け取ることができないからです。

 

必死に頑張っても、頑張っても、ちっとも報われない。

 

それでも、

「きっと、まだ努力が足りないんだ」とさらに自分を追い込み、走り続ける。

 

そんな生き方を徹底的に続けた結果——

 

ある日、私の身体は鉛のように重くなり、足には根っこが生え、目は笑わなくなりました。

 

 

うつでした。

 

 

思うように動けない。

悔しい。

情けない。

 

そしてまた、動けない自分を責める。

 

そうして私は、転がり落ちるように悪くなり、入退院を繰り返す状態になりました。

 

今日は、そんな私がどうやって“自分を否定しながら走る”生き方を手放し、“うつ抜け”していったかをお話ししていきます。

 

 

「前向き」という名の罠 

 

かつての私は、常に「理想の自分」を追いかけていました。

 

自分の欠点を見つけては、「ここを直せばもっと良くなる」「こういう私でいれば、周りに好かれるかもしれない」と、自分をアップグレードすることに必死だったんです。 

 

周りからも「いつも前向きだね」と褒められることもありました。

自分でも、それが正しい努力だと思っていました。 

 

一見、すごくポジティブに見えますよね!

でも、その原動力は、

 


「今のままの自分は不完全で、価値がない」

 


という強烈な自己否定でした。 

 

誤解しないでほしいのは、私は「頑張ること」自体がダメだと言っているわけではありません。

 

ただ、恐れや不安を“ガソリン”にして、自分を否定しながら走り続けることには、必ず限界が来るのです。

 

 

これを徹底的にやったのが、私でもあります。

 

 

自分を好きになれないまま、愛されようとする矛盾

 

当時の私は、心の奥でずっと焦っていました。

 

「こんな私じゃ愛されない」

「このままでは、幸せになれない」

 

でも同時に、



「どうか私を愛してほしい」とも願っていたのです。

 

自分では受け入れられない自分を、誰かに受け入れてほしい、と。

 

 

その苦しさを、少し身近なもので例えるなら——

 

「私はこのお菓子が、嫌いだし、美味しくないと思ってる」


「でも、あなたには“美味しい!”って言ってほしい」


「できれば好きになってほしい!」

 

そんな無茶なお願いをしている状態だったのです。

 

でも、冷静に考えればわかります。

“嫌い”というエネルギーで差し出されたものを、受け取る側だけが“好き”になるのは、とても難しい。

 

そして、相手の反応が薄ければ、「やっぱり私はダメなんだ」とまた確信を深める。

 

ものすごく傷つきやすかったし、 仮に受け入れてくれたとしても、 「そんなはずはない」と疑ってしまうんですよね。

 

「このままの私は愛されない」と信じ込んでいるのだから、 どんな愛も、受け取れなかった。

 

そんな出口のない迷路の中にいたのです。

 


 できなかったことには「事情」がある

 

「どうして私たちは、あんなにも自分を責め続けてしまうのでしょうか。 

 


うまくできなかったこと、

関係を壊してしまったこと、

後悔してもしきれない言動。 

 


それは、私たちが自分のダメな部分だけを切り取って、自分を厳しく裁いてしまっているからです。

 

でも、 その背景にある、あなたにしかわからない「事情」や、誰にも言えなかった悲しみがあるはずです。

 

 そこを無視して責めるのは、あまりにも自分に厳しすぎます。 

 

本当に変えなくてはいけないのは、自分を責めること。

それを卒業することだと思うのです。

 

 

私を追い詰めたのは、起きた出来事だけではなく、自分への「厳しさ」だった

 

私は、この「自分を否定しながら頑張る」という生き方を徹底的にやった末に、 限界を超え、うつになりました。

 

最後の方は、本当におかしくなっていました。

 

今だから話せますけど、お薬を規定量の何倍も飲むことを繰り返し、幻聴や幻覚があったり、ついには、トイレに行こうとしたら、 すでに漏れていたことも……。

 

このときは、さすがにショックでした。

 頭を思いっきり殴られたような衝撃を受けました。

 

 

「私は、息子たちに下の世話をさせる気かっ?」 

 


この言葉が真っ先に浮かびました。

 

 

「こんなになるまで頑張っても、結局、誰のことも幸せにできていないじゃない!」

 

その強烈な情けなさの中で、やっと足を止め、これまでのやり方の限界に気づくことができたのです。

 

逆に言えば、ここまで来なきゃ気づけないくらい、 私の心は麻痺していました。

 

私を本当に苦しめていたのは、外側の状況だけではなかった。 

 

私を壊したのは、 


「足りない!足りない!」と自分に完璧を求め、責め続けた、その“生き方”だったのです。

 

 

自分自身が自分を叩き、見捨ててしまっていたから、 心はいつも、不安や恐れ、孤独感にまみれていきました。

 

そして、この感情を感じたくなくて、 逃げるようにまた頑張り続けたんだな……と、今は思います。

 


 私にとっての本当の「うつ抜け」

 

私にとっての本当の「うつ抜け」。 

 

それは、過去のどんな自分の振る舞いにも、それ相応の「事情」があったのだとわかってあげること。 

 

そして、どんなときも自分の「味方」になると決めること。

 

そこから、私の再生は始まっていきました🌱

 

といっても、一度決めたらもう自分を責めなくなる、なんて魔法のような話ではありません。 

 

長年の癖で、つい自分を責める声が顔を出してしまう。 

 

そんなとき、私は自分にこう声をかけ続けました。

 

 

「こうやって否定して頑張るやり方で、状況を変えようとしてくれたよね。 今まで私を守ってくれて、頑張ってくれてありがとうね」

 


そうやって、自分を責めてしまう自分さえも否定せず、 

「でも、これからは味方でいるよ」と。

 

 

何度も、何度も、何度も、しつこいくらいに自分と約束し直してあげる。 

 


この「何度も」が何より大事だったと、自分の経験を通して痛感しています。

 


そんなふうに自分に向き合えることが少しずつ増えてきたとき、私の心には、これまでに感じたことのない「安心感」が芽を出したのです。

 


半年くらい取り組んだとき、気づくんですよね。

「そう言えば最近、落ち込みが浅く、短くなってきたかも?」って!

 


自分の味方になることは、即効性のある特効薬ではありません。



でも、確実にココロの土台が育っていくような感覚でした。

 

 

もう十分頑張ってきたあなたへ 

 

正直に言えば、私もおしっこを漏らすまで、自分を否定しながら走る生き方をやめられませんでした。 

 


「今さらやめられない」 

「ここまで必死に頑張ってきたのに、やめてしまったら全部が無駄になる」 


 

そんなふうに、積み上げてきたものが失われるのが怖くて、立ち止まれなかったです。


 

だから、その気持ちは痛いほどわかります。 

 

 

でも、それでも伝えておきたいのです。

 


あなたがこれまで頑張って身につけてきたものは、絶対に無駄にはなりません。

 


自分の味方になって心に安心感や土台ができたとき、あなたが頑張って身につけてきたことは、

 


以前よりもずっと楽に、ずっと簡単に、使えるようになります。 

 

 

変わりたいなら、変わってもいいんです。

 

 

でも、自分を嫌いながら変わろうとするのは、もう、卒業しませんか? 

 

 

あなたがあなたの味方になったとき、人生の展開は、あなたに優しくなります。 

 

 

とはいえ、長年続けてきたこの「頑張り方」を変えるのは、自分一人では本当に難しいものです。

 

 

そういうときは、カウンセリングという場所を頼ってくださいね。 

 

 

ぜひ 一緒に歩んでいきましょう🌱

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




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