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執筆者の写真MIKI ASAHI

警察犬出動!?息子の家出から学んだこと

更新日:10月15日


はじめに

「お母さんに殺されるかと思った」


これは、家出から帰ってきた息子が私に言った言葉です。

胸ぐらを掴んで怒鳴りつけたあの瞬間、息子は本気でそう感じていたようです。


息子が高校に合格した後、とっくに提出しているはずの課題が全く手付かずだったことが発覚したのがきっかけでした。


受験期間中、精一杯応援してきた私にとって、それは「裏切り」のように感じられ、我慢していた何かが一気に崩れました。


怒りに任せ、息子の胸ぐらを掴もうとしましたが、私より背が高くなった息子にそれをするには工夫が必要で、とっさにローテーブルに登り、目線を合わせてから、胸ぐらを掴んで力いっぱいこう叫んだのです!


「舐めたことしてんじゃねえ!!」


息子は、携帯電話も財布も持たずに家を飛び出し、そのまま行方不明になってしまいました。

 


警察沙汰に!? 〜大騒ぎの一夜〜

家族みんなで探しても見つからず、ついに警察に通報することに。


「こんなことになるなんて…」という気持ちでいっぱいでした。


警察犬を呼ぶ準備まで進められ、家中がピリピリとした空気に包まれていました。


警察の方に、まず息子の部屋を見せてほしいと言われました。


「部屋の状態で、自殺の危険があるかどうか判断する」と聞いた瞬間、心臓が一瞬止まりそうになりました。


「お願いだから、無事でいて…」


そんな不安が押し寄せる中、ふと思い出しました。「あ、三日前に私が息子の部屋を片付けたんだった…」と。


警察が部屋を見回し、「これは死ぬことを考える部屋ではないな」と言われた時、一瞬ほっとしたものの、普段の部屋だったら最悪なことを言われていたかもしれない、と恐怖が襲ってきました。


その恐怖を直視するのがあまりにも怖くて、思わず「いつもはもっと散らかっているんです…」と言うことができませんでした。


警察犬の出動準備が進む中、警察の方から、「息子さんの服を、素手で触らずにビニール袋に入れてください」と指示され、震える手で必死に洋服を渡しました。


「どうかこれが夢であってくれ!」


と思うほど恐ろしかったです。


そして、夜もすっかり更けた頃、夫が家の近くで隠れている息子を発見!


その瞬間、ピンと張り詰めていた感覚が一気に切れました。意識が遠のくような感覚の中、


ただただ息子が無事に帰ってきてくれたこと、「ごめんね」と謝れること、

さらには、警察犬より先に息子を見つけてくれた夫への感謝が心に溢れました。


 

怒りの背景には何が?

振り返ってみると、息子に感じていたのはただの「怒り」ではなかったかもしれません。


実は、私自身が、


「親として完璧でなければならない」

「子どもを合格させなければならない」


というプレッシャーに押しつぶされそうになっていたんです。

そのプレッシャーの分、息子への期待が大きくなりすぎたんですよね。


それが裏切られた瞬間、私の中で怒りが爆発してしまいました。その結果、息子も追い詰めてしまい、「殺されるかと思った」と感じさせるほどの状況を作ってしまったのです。


自分の中にある「親としての役割」に対する強すぎる思いが、過度な期待となって息子に向けられていたのです。

それが結果的に、私自身と息子を追い詰めることになってしまったのです。


 

おわりに:心の余裕を取り戻すために

この記事を読んで、


「私も自分を追い込んでいるかもしれない」


と感じた方がいらっしゃるかもしれません。


日々の子育てや家庭生活の中で、知らず知らずのうちに感情を溜め込み、しんどい思いをしていませんか?もし少しでも心当たりがあれば、ぜひ自分自身を休ませてくださいね。


また、ひとりで抱え込む癖があるとしたら、そこにも何か理由があるかもしれません。


旦那さんやお友達に相談するのも良いですし、カウンセリングも選択肢のひとつとして考えてみてください。


あなたの心の負担を軽くし、一緒に解決策を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。


私の経験が、少しでもお役に立てたら幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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