
元彼は忘れるべき? “執着”したっていいじゃない
- MIKI ASAHI
- 8月27日
- 読了時間: 6分

「もう終わった恋なのに、どうしてこんなに忘れられないんだろう」
「頭ではわかってるのに、心が勝手に思い出してしまう」
そんな経験をされたことはありますか?
もしかすると、今まさにその渦中にいらっしゃる方もいるかもしれません。
恋が終わったはずなのに、元彼の名前を検索してしまう。
思い出の場所、一緒に過ごした季節、におい、感覚が蘇って、ふとした瞬間に涙があふれてしまう。
そして、そんな自分を「まだ引きずってるなんて情けない」と責めてしまうこともあるかもしれません。
でもね、私は声を大にして言いたいんです。
執着って、
“むりやり手放すもの”じゃない
誰かに深く心を傾けた分だけ、その人が自分の中に根を張るのは、当たり前のこと。無理に引っこ抜こうとすれば、心のどこかが余計に傷ついてしまう。
手放せるなら、手放してるから。
だから私は、「無理に忘れようとする」ことよりも、
「なぜ、まだ心にいるのか」を見つめることのほうが、ずっと大切だと思います。
自称【マムシの女】だった私の経験が、少しでもお役に立てたら幸いです🐍
執着するにも理由がある。前に進めない日があってもいい
執着してしまうのには、ちゃんと理由があります。
そして、その理由はひとそれぞれ‥たとえば、
本当はもっと甘えたかったのに、平気なふりをしていた。
自分の不安を我慢して、彼の気持ちを優先してきた。
「私だけは彼の理解者でいたい」と思っていた。
それから、元々“見捨てられ不安”があったりすると、彼を忘れることが、見捨てることのように感じて手放せないということもあるかもしれません。
そんなふうに、自分でも気づいていなかった気持ちが、たくさんあったのかもしれません。
「それだけ、
大好きだったんだよね」って、
自分の気持ちに寄り添ってあげてください。
さらに言えば——手放すことそのものが、とても怖いこともありますよね。
心の支えを一本抜くようなもので、ぽっかりと空白ができる。
彼に向けてきた気持ちの“行き場”を失うのも寂しいし、何より、その想いが「無かったこと」になるような気がしてしまう。
… そんな気持ちになるのも、無理はないんです。
自分の気持ちを、どうか否定せずにただ見てあげてください。
ガッカリするかもしれませんが、心はまっすぐには癒えていきません。
それほど大きな想いを抱えていたのだから、回復には時間がかかってしまうこともあります。
前に進んだと思ったら、また涙があふれる日もある。「もう大丈夫かも」と思えた矢先に、立ち止まってしまう日もある。
でもそれも、ちゃんと心が「感じて」「整理して」いるのです。
進んでいないように見える時間だって、あなたが次の一歩を踏み出すための、大切な準備期間です。
「彼をわかってあげたい」は、「わかってほしい」私の気持ちだった
私は、元々見捨てられ不安が強くて、だから、彼のことも、
「私だけは彼をわかってあげたい」
「待ってあげたい」と思っていました。
でも今なら、はっきりわかるんです。本当は私が、わかってほしかったし、待っててほしかったんだって。
あの頃の私は、彼の弱さやダメなところばかりを見ていたように思います。
「弱くてダメなんだから、私がそばにいなくちゃ!」って。
それは、彼にとって居心地がとても悪かっただろうなって、今ならそう思えるんです。
そしてもう少し心の奥をのぞいてみると——お別れを経験して感じているそのぽっかりとした寂しさは、もしかすると「失恋によって生まれたもの」だけではないのかもしれません。
子どものころに感じた「わかってほしかった」想いや、必要とされたい、愛されたいという願い。
ずっと抱えてきた孤独感があって、でも、彼の存在のおかげで感じなくて済んでいたのかもしれない。
だから、彼がいなくなったことで、
その“昔からあった寂しさ”が顔を出してきたという可能性もあるのです。
精一杯愛してきたことを自覚する
どんなに時間が経っても、どうしても消えない想いが残っていることもあります。
心のどこかで、まだ願っていたことがあるのかもしれません。
あの人に、たったひとこと——「愛してくれて、ありがとう」って。
そんな言葉が欲しかったのかもしれません。
でもね、たとえその言葉を相手からもらえなかったとしても、あなた自身が、自分に言ってあげてほしいんです。
「ありがとう、
精一杯愛したよね」って。
それだけ深く誰かを思えたあなたは、もうじゅうぶん愛にあふれた存在です。
泣けるくらい誰かを想えた自分を、労い、胸を張ってくださいね。
おわりに
私もかつて、「彼じゃなきゃ絶対に、絶対に、絶対にイヤーーー!」ってしがみついていた時期がありました。
頭ではわかっていても、心が全然追いつかなかった。そんな自分を責めて、情けなくなって、沈んで、でも諦めきれなくて、の繰り返しでした。
でも、あの頃の私にいま声をかけるなら、こう言ってあげたいです。「そんなに人を想えるあなたは、ちゃんと愛される価値のある人なんだよ」って。
私の場合、お付き合い中は彼のことで頭がいっぱいだったから、この“執着”に取り組んだことで、ようやく自分の中にあった“父との別れの痛み”にも向き合うことができました。
私の父は、私が5歳のときに家を出ていきました。あのとき、玄関で靴を履く父に何も言えなかった自分が、ずっと心に引っかかっていました。
引き止められなかった後悔が、いつのまにか“人を手放すこと”への怖さにつながっていました。
「もう二度と誰も失いたくない」と、強く握り締めてきました。
そうして“執着”の根っこにある悲しみに、気づき、寄り添えるようになってから、不思議と「人との関わり方」や「選ぶ相手」も変わっていきました。
以前は、どこかヒリヒリして心配になるような関係に惹かれていたのに、今では、いっしょにいてホッとできる相手を、自然と選ぶようになっていました。
そして、あなたももし、
「もう少し楽になりたい」「前に進みたいな」
そんな気持ちを自分の中に見つけたら、カウンセリングも気軽にご利用くださいね。
「話す」は「放す」とも言われています。
言葉にすることで、握りしめていた想いを少しずつゆるめていけることもあります。
あなたの心が、少しでも軽くなるようお手伝いさせてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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