正しい後悔のすゝめ 〜中途半端な後悔にご用心!?〜
- MIKI ASAHI
- 12 時間前
- 読了時間: 8分
ふとした瞬間に、過去の“自分の言動”を思い出し、悔やむことはありませんか?
あのとき‥
どうしてあんなことしてしまったのだろう…とか、
どうしてしなかったのだろう…とか。
どうしてあんなこと言ったのだろう…とか、
どうしてあの言葉を、伝えなかったのだろう…とか。
何かを思い出して、胸の奥がチクッと痛む。
そんな経験があるのではないでしょうか。
私にも、そんな瞬間が“たくさーーーん”あります。
あのとき‥意地を張らずに、ただ「大好き」って伝えればよかったな。とか‥
疑うよりも、「ありがとう」って相手の好意をまっすぐ受け取ればよかったな。とか‥
逆ギレじゃなくて、「ごめんね」って素直に謝罪できればよかったな。とか‥
(もう、ここに書ききれませんっ💦)
ただ、誰だって(私だって)まっすぐに「大好き」って言えるなら言いたいし、素直に「ありがとう」や「ごめんね」だって言えるなら言ってるんです!
言いたかったです。
でも、どうしても言えなかった。
そこには、言えないなりの“事情”があったと思うのです。
たとえば、心に余裕がなくなるまで頑張りすぎていたのかもしれません。
あるいは、過去の痛みや不安が影響していたのかもしれない。
私の場合でいえば、いつもどこか自信がなくて、「自分は欠けている」「足りない」「不十分」と感じていたから、
「ちゃんとしなきゃ」「頑張らなきゃ」と自分を追い立てながら、いつも不安と焦りの中を走っていました。
怖くて、立ち止まることもできなくて、気づけば心が擦り切れるほど疲れていたんです。
でも、本当はただ、関係を守りたかった。
やっと見つけた自分の居場所を、大切にしたかった。
あのとき、傷つけたかったわけじゃない。
あのとき、壊したかったわけじゃない。
なのに、気づけば「なんであんなことを…」と、
自分に厳しい言葉ばかりを投げつけていました。
「お前はダメだ!」「間違ってる!」と
裁くのは簡単。
でも、“後悔は、ダメだった自分への罰じゃなくて、
もう一度、自分をわかってあげるチャンス”です。
そう思ってみませんか?
私もね、
「自分が悪い、全部悪い、ブスは泣く権利ない!泣いてる暇があったら手を動かせ、頭使え、バカヤロー」って、自分をののしって生きてきた時期が、それなりにあるんです。
でも、「このままじゃダメだから」と自分を追い立てるような頑張り方には、限界がくる。
それを、嫌というほど学びました。
“反省会”という名の、自分いじめや自己否定から卒業するには、「否定をやめよう」と思うだけでは難しかったです。
自分をちゃんと“わかってあげること”が、いちばんの近道だった。
──そう実感してきました。
STOP⚠️中途半端な後悔
後悔って、思い出すたびに胸がチクッとするけれど、その痛みの奥には、見落としてきた大切なことが隠れているものです。
たとえば、恋が終わったあと。
あるいは、人との別れがあったあと。
自分の態度を思い返して、「なんてことしちゃったんだろう」と、自分を責めてしまう。
でもね、もし後悔するなら、
“あのときの自分”を、ちゃんと
<ぜんぶ>思い出してほしいんです。
なぜ、あんな言葉を選んだのか。
どうして素直になれなかったのか。
そのときの心の状態はどうだったのか。
その背景には、きっと理由があるはずです。
もしかしたら、過去の悲しい経験が影響して、
“信じたいのに、また裏切られるのが怖かった”のかもしれない。
それでも、あのときの自分は、
不安の中で、どうにか向き合おうとしていたことを、思い出してあげてください。
不器用だったかもしれないし、
上手に伝えられなかったかもしれないけれど、
あのときの自分なりに、最善を尽くしていた。
どんな態度にも、そうするしかなかった“理由”があります。
そこを思い出さずに、
「あのときの私はダメだった」と切り捨ててしまう——
それがいちばん苦しい、“中途半端な後悔”なんです。
本当に前を向ける後悔とは、
自分を責めることではなくて、
“あのときの私を理解すること”なんだと思います。
「そうか、あのときの私は不安だったんだ」
「それでも、必死に守ろうとしていたんだ」
そう気づいてあげることができたとき、少しずつ、前に進んでいくのだと感じています。
思い返すなら、ぜんぶ
過去の自分を責めてしまうのは、きっとそれだけ、大切な人や出来事だったから。
だからこそ、思い返すなら、“やらかしちゃった”ことだけじゃなくて、“やろうとしていたこと”まで、ぜんぶ思い出してあげてください。
私もかつて、大切な人が離れていったとき、自分を責めて、悔やんでばかりで、なかなか浮上できなかった時期がありました。
自分の言動の一部だけを切り取って、
「どうしてあんなこと言ったの…」「バカバカ」と、頭の中で何度も何度も再生していました。
でも、あるときから、“そうするしかなかった理由”まで、一緒に思い出してみたんです。
その背景や気持ちをたどっていくうちに、
「責める」から「理解し、受け入れ、許す」へと、
少しずつ心の流れが変わっていきました。
そして、この視点が持てるようになると、それを“人にも向けられるようになった”んです。
*
たとえば、夫とのこと‥
普段はとても優しいのに、ある日、息子のことでイライラして怒っていたんです。
以前の私なら「そんなことでイライラしないでよ💢」と言って、見事に火に油を注いでいたと思います。
でもそのときの私は、ふっと口をついてこう言っていました。
「一生懸命、考えてくれてたんだね」
「ありがとうね」
夫はきっとびっくりしたと思います。
完全に“喧嘩がはじまるパターン”でしたから。
でも、たぶん一番びっくりしていたのは、
この私です
自慢じゃないですけど、怒っている人に対して、そんな言葉を、言ったことがなかったですから!!!!
「あれ? 私、ちゃんと見れてる…?」って。
夫の怒りの奥にある“気持ち”が、初めて見えた気がしたんです。
そのあと、夫がふっと、
「まあ、俺も怒ることじゃなかったな」と言ってくれたんですけど、表情がやわらかくなったのを覚えています。
(実はここだけのお話。あの瞬間、ちょっと惚れなおさせた感があったのは…気のせいじゃないと思います笑)
*
この経験から気づいたのは、
「私の言動にも、私なりの理由がある」し、
「人の言動にも、その人なりの理由がある」ということ。
私は初めて“後悔”している出来事を、色々な角度から見られるようになったんです。
“一部を切り抜いて責めずに、後悔するならぜんぶを見る”。
そのときの気持ちも、背景も、事情も、ぜんぶです。
そうやって少しずつ、自分の過去をまるごと受け入れられるようになると、今まで見えていなかった“優しさ”や“愛情”を感じることが増えました。
そして、「あのときの私、よくやってたな」「今の私だったら、もう少し上手にできるかも」そんなふうに思えるようになったら、もうすでに、前に進んでいる証です。
これは、きっと次に誰かと向き合うときにも活かせます。
パートナーでも、家族でも、職場の人でも。
“過去の自分を理解すること”は、
他者をわかろうとするやさしさや、関係性を育てていく“力”にもなります。
読んでくださったあなたが、
「もう、自分を責めなくていいんだな」と少しでも感じてくれたらうれしいです。
後悔の出来事の中にも、ちゃんとあなたの愛があった。
だから、思い出すなら、ぜんぶ。
精一杯がんばっていた自分を、どうかまるごと、抱きしめてあげてくださいね。
ひとりでやるのが難しいときは、ぜひカウンセリングも利用してみてくださいね🌿
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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